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ジム・ホール (Jim Hall) プロフィール
-Guitar


1930年12月4日、ニューヨーク州バッファロー生まれ(現在78歳)。
幼い頃オハイオ州クリーブランドに移り住み、その地で叔父の影響によりギターを始める。
13歳になると地元のバンドで演奏するようになり、ジャズに初めて出会う。
レコードで聞いたチャーリー・クリスチャン(ジャズ・ギターの開祖といわれる)の
ソロ・ギターに感銘をうけ、ジャズ・ギタリストを目指す。
L.A.でタル・ファーロウらにギターレッスンを受けながら下積み時代をおくったその頃は
ジャズはアドリブ演奏が主になるビ・バップという演奏方法が全盛期だった。
その中でジム・ホールはどんどん活躍の場を増やしていった。

しかし、それからのジャズシーンはビ・バップ以外の新しいスタイルが生まれず、
50年代終わり頃には誰もが同じようにアドリブ演奏するスタイルに飽き飽きしていた。
そんな中ジム・ホールは新しいスタイルで見事息詰まっていたビ・バップから抜け出す。
これがコンテンポラリー・ジャズの根源となったギタープレイであり、
ジム・ホールはジャズ・ギターの新たな可能性を世に知らしめた。
このことから、当時次世代ジャズ・ギタリストとして登場してきた
パット・メセニーやジョン・スコフィールドらはジム・ホールを敬愛してやまないのである。

ジム・ホールが挑戦した新しい試みのひとつである、スペインのホアキン・ロドリーゴが
1939年に作曲したクラシック・ギター協奏曲「アランフェス協奏曲」をジャズに
アレンジして75年にリリース。
これが世界的に大ヒットし、この翌年76年には自身がリーダーで来日し、
この曲を日本の観客の前で披露した。

それまではジム・ホール=「アランフェス協奏曲」というイメージが強かったが、
年を重ねるごとに新しい試みで精力的に作品を発表し、そのイメージを取り払っていった。
常に新しいことにチャレンジしているホールに、若手ギタリスト達からの信望が
どんどん厚くなっていった。

80歳を前にした現在もまだまだ前進し続け、今ではジャズ・ギタリストの最高峰として、
数多くのギタリストたちから崇拝されている。


Ron Carter ロン・カーター

ロン・カーター (Ron Carter) プロフィール
-Bass

1937年アメリカ・ミシガン州生まれ。バッハなど傾倒し、初めはチェロを習うが、後にクラシックのコントラバス奏者を目指して、猛練習を始める。しかし、人種差別の壁により、シンフォニーへの入団は果たせなかった。

その後はジャズベーシストとしての活動を始め、1959年にはチコ・ハミルトンのグループでプロデビューを飾る。ロンの柔軟なプレイスタイルはマイルス・デイヴィスの目に留まり、60年代はマイルスのバンドで活躍する。その後、マイルスのバンドを引退してからは、多数のミュージシャンのレコーディングやライブで活躍した。

1975年には、チェット・ベイカー、ポール・デスモンド、ローランド・ハナ、スティーヴ・ガッドらと、ジム・ホールの不朽の名作「アランフェス協奏曲」のレコーディングに参加。その後も数々の名盤にその名を刻む巨匠である。ジム・ホールとのデュオ作品として、「Alone Together」が知られている。


メンバープロフィール
ジェフ・キーザー グレッグ・オズビー
スティーブ・ラスピナ テリー・クラーク