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『Sick Of It All』

腕っぷしの強さを感じさせる豪快さ、聴いていると
まるで骨でも折られてしまうんじゃないかと妙に
ドキドキしてしまう屈強なグルーヴ。
N.Yハードコアの顔役シック・オブ・イット・オールの
サウンドは危険でいっぱいだ。

1986年、ルー(VO)とピーク(g)のコラー兄弟を中心にニューヨークで結成。
そのヘヴィなゴリ押しスタイルは、東海岸ハードコア・シーンを黎明期から支えてきた。
パンクな共闘意識を感じさせる扇動ナンバーもさることながら、ミクスチャーの原型とでもいうべきエネルギッシュかつデンジャラスなサウンドが通称シックの魅力。ニューヨークはクイーンズの片隅でデモ・テープを作ることに明け暮れたメンバーは、1987年、遂にセルフタイトルの7インチをリリースすることにこぎ着ける。

☆Opening Act☆

AFI

シックが東海岸代表であるのに大使、AFIはイースト・ベイ・ハードコアの立役者としてグリーン・デイやランシドとともに名を列ねる実力者。
AFI=A Fire Inside まさに火のような厚いライブは一度みたら病みつきだ。

あのオフスプリングのレーベルNITROレコーズに所属する北カリフォルニア出身の4人組。アメリカン・ハードコアのいいところを全て集約したかのようなサウンドはシーンでも独特の存在感を誇り、今やワールド・ツアーの常連でもある。吠えるヴォーカル、デイヴィーのハイトーン・ボイスと脳天直撃型のアグレッシブな演奏は本場の折り紙つき!!

北カリフォルニアの小さな町ユキアの出身で1991年に結成、GREEN DAYやRANCIDと同じくバークレイを拠点に活動し、彼等とともにイースト・ベイのパンク/ハードコア・シーンを盛り上げてきた実力派。バークレイは「マキシマム・ロックンロール」誌のお膝元で、有名なライブ・ハウス「ギルマン・ストリート」もここにある。
AFIはギルマンのシーンに加わりRANCIDとの共演で評判を築くとともに、Key Lime Pieからは「Dork」「Behind The Times」「Eddie Picnic`s All Wet」の3枚の7インチ、Wedge Recordsからは7インチ「Fly In The Ointment」、Wingnutからはファーストアルバム「Answer That And Stay Fashionable」(後にNITROからリイシュー)をリリース、それを聴いて気に入ったオフスプリングのデクスター・ホーランドの誘いで彼がオーナーを務めるNITRO RECORDSに移籍する。それ以降96年のアルバム「Very Proud Of Ya」からはNITROでのリリースとなる。そんな彼等のサウンドはアメリカン・ハードコアのいいところを全て集約したかのようなオリジナルのものだ。EP「All Hallows」に含まれているシングル“Totalimmortal”は後に、オフスプリングがカバーするなど他のバンドからの評価も非常に高い。97年のオフスプリングの日本ツアーの際には、オープニング・アクトにも抜擢されるほどであった。その後、99年にはアルバム「Black Sails In The Sunset」をリリース。
2000年9月には「Art Of Drowing」リリースから現在の間にも、RANCID,DISTILLERSらとのツアー、オフスプリングとのヨーロッパ・ツアー、カナダ・スノー・ジャム、ワープド・ツアーに参加するなど精力的にライブ活動を行っている。
今の、単にポップになって消費されてしまったパンク・バンドとは確実に一線を画す男気と危険なにおいを漂わせているバンドこそがAFIである!!

■メンバー紹介
Davey Havok(vo)
Hunter(b)
Jade Puget(g)
Adam Carson(d)

この頃からイースト・コーストをなめるようにライブハウスをまわり、日常を忘れさせてくれる音でありながら核心にせまる歌詞で、キッズ達の心を瞬時に射止め始める。

これまでにないアグレッシブなサウンドを送りだす彼等はレラティヴィティー・レコーズの目に留まり、1988年に契約、初のフル・アルバム『Blood,Sweat&No Tears』を89年に同レーベルから発表。同時に初の全米ツアーに出る。
僅か3年半のキャリア、しかもインディーズ・レーベルからの配給、それにも関わらず行く地域、地方で ソールドアウト・ショーを実現させる。バンドはニューヨークという枠を超え、アメリカを代表するハードコアの存在となり始めていた。
90年代に入り、評論家達がハードコアはもう終わったと口にし始めた矢先に、4人はアルバム『Just Look Around』を1992年に発表。再びシーンを盛り上げることになる。全米ツアーに加え、ヨーロッパ及びジャパン・ツアーも成功。
92年から93年に掛けて、彼等は総勢25万人のオーディエンスの前で演奏している。
1993年、この系統のサウンドには珍しく大手レーベル、ワーナーから熱烈な誘いを受けた4人はワーナー傘下のイーストウェストと契約。メディアは様々な憶測をしたが、翌年94年にリリースされたアルバム『Scratch The Surface』は決して周囲に左右されることのない、彼等の信念を見事に反映する一枚となっている。
(同レーベルからは97年にも『Build To Last』 を発表している。)

1998年にNOFXのメンバーが経営するパンク・インディーズ・レーベルのファットレック・コーズと契約。
1999年には『Calls To Arms』、2000年末には『Yours Truly』を発表している。後者の作品は、 従来のシック・サウンドを守りながらも古臭さを感じさせないメロディー・ラインに出来上がっており、 彼等の才能の幅広さと人気の長さを証明している。

■メンバー紹介
Lou Koller(vo)
Pete Koller(g&vo)
Armand Majidi(dr)
Craig Ahead(b&vo)
■全国公演概要 2001年
9月12日(水)東京 渋谷オン・エアー・イースト
9月11日(火)大阪 オン・エアー・オオサカ
9月13日(木)東京 渋谷オン・エアー・イースト